歯周内科治療
まだあまり聞きなれない「歯周内科」というこの言葉。
別に、歯周病を「内科」の先生にお願いして治して頂く・・というハナシではありません。
今までから、また今現在でも歯周病治療の「主流」はいわゆる歯ブラシを用いた「プラークコントロール」と歯科医師や歯科衛生士による歯石除去、歯周ポケットや歯の根のクリーニングなどが主なもの、でした。 重症例に対しては歯周外科の手術もかなり行われております。
このような治療は歯周病治療に熱心に取り組んでいる全国の、いや世界中の歯科医院で行われている、もっとも「標準的」な治療の方法だと考えられます。
歯科医院に行って治療のために「歯ブラシ」を教わったり、丁寧に「歯石」を取ってもらったりした皆さんも多いことだと思います。 もちろんわたしの歯科医院でもそうでした。・・・但し、少し以前までは。
実際、このような治療を真面目に続け、必要な手術等も併用すると歯周病は確かに「治り」ます。
しかし問題は、症状によってはかなり長期の時間がかかってしまう事。患者さんにも手術など、かなりの努力を強いらなければならない事。そして一番の問題は、一度良くなっても数年の後に「再発」を起こしてしまう場合も多い・・・。
このような事からあまり熱心な治療を行わずに「歯磨き指導」や「簡単な歯石除去」だけで「様子を見て」しまう歯科医も少なくはありません。
ところが今世紀に入って、先進的な日本の歯科医らによって「歯周病治療」が大きな転機を迎えつつあります。
従来から歯周病は「歯周病菌」によって引き起こされる「感染症」であることは分かっていたのです。つまり歯周病を患っている患者さんのお口の中には沢山の「歯周病菌」が居る! ということです。
ところが今までの治療では、根本的な原因である「細菌」のコトをあまりにも軽視してきたきらいがあります。
例えば、胃潰瘍の患者さんには「ピロリ菌」という細菌が関係している、という事でクスリを使って胃の中から菌がいなくなる様に「除菌」しますが、歯周病の治療にも同じ考え方で取り組んでいくのが「歯周内科」治療と呼ばれるものなのです。
歯周病患者さんのお口の中のプラークなどをサンプルとして「位相差顕微鏡」と言うもので調べ、どのような菌が多くいるかを調べて、その状態に合わせたお薬を用いて、「除菌」してしまうという考え方です。
今までは、そのような「細菌」のコトを考えずに歯磨き指導をしたり、歯石のお掃除を繰り返していたのです。
かんがえてみれば、原因菌がそのまま残っているのですから「再発」もある意味当たり前のコトだったのかも知れません。もちろん、歯磨きや治療によって菌の「数」は少なくなったので、抵抗力のある患者さんは「治った」のだろうと言うコトかも知れません。
歯周内科治療は非常に効果があります。そしてなにより患者さんの労力が非常に楽になります。
今までの外科処置が中心の治療から「細菌検査」と「クスリ」が中心の内科的治療に変わりつつあります。それが当院でも行っている「歯周内科治療」と呼ばれるものなのです。
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