2008/3/6 木曜日

歯科インプラントの今

Filed under: インプラント治療 — takenaka @ 20:07:57

インプラントによる歯科治療は現在、当医院で最もチカラを入れている分野です。

21世紀に入ってからのインプラントは歯科治療の方法の一つとして、ほぼ「完成」されたと言っても良いのではないでしょうか。

ところが、人の身体の中に「チタン」などの金属材料を埋め込む事に対して抵抗を感じられる歯科の先生方がおられる事もまた事実です。

ここで、タイトルにわざわざ「歯科」と入れたのは、実はインプラントと言うものは歯科だけではなく他の医療分野、とりわけ整形外科などにおいても従来から頻繁に行われている技術の一つでもあると言う事なのです。

「人工股関節」などを身体に埋め込む事もインプラント、と言いますし骨を固定する金属ボルトなどもインプラント材料と言って良いでしょう。

ただ一つ、決定的に異なるのは他の医療分野でのインプラント材料は「完全に」身体の中に埋め込まれるのに対して、歯科のインプラントはその一部分が口の中に「露出」しているという点です。 これは「感染」という問題に対しての弱点の一つでもあります。

しかし、このことによってはじめて、そのインプラントの上に人工の「歯」を被せる事が出来て、咬めるようになるので、如何ともしがたい事なのですがインプラント治療にあまり賛成されない先生方からは懸念の的となっているようです。

インプラントを利用した治療がその歯科医院の「総合力」を問われるというのも実はこの点にあります。手術の上手な歯科医師が鮮やかにインプラントを埋め込む・・というだけではこの治療は上手くいきません。

一般的な歯科治療全てに対しての幅広い技術や知識が要求されます。しかし、そのような条件が整えば非常に信頼性の高い治療方法であるとも言えるでしょう。

昔と比べてインプラント材料自体の進歩や、コンピュータ支援による手術法の精度が向上した事などにより適応症例も拡がってきています。わたしがインプラントを勉強し始めた1980年代から考えると夢のようです。

昔は埋め込んだインプラントが顎の骨と上手くっつくかどうか、どれくらい長持ちしてくれるかどうか、が歯科医にとっても患者さんにとっても一番の「関心事」であったのですが、今ではインプラントの上にどれくらい自然で美しい被せ物による「修復」が出来るかどうか・・あるいは手術の後どれくらい早期に歯が入るのかどうか・・ということに関心が移ってきています。

そして条件さえ整えば、抜歯と同時にインプラントを埋め込み、さらにその日のうちに「歯が入る」・・というくらいにまで進化してきたのが現代の「インプラント治療」の姿なのです。

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