インプラント素材(材料)の違い
生体材料である「インプラント」は基本的に、「チタニウム(チタン)」で出来ています。
現在市販されているものは各社、様々な工夫がなされていますがおおまかにインプラント体の表面が骨の中に埋まる部分も含めてチタンだけで構成されるものと、埋まる部分の表面にHA(ハイドロキシアパタイト)のコーティングが行われているものとの2種類に大別出来ます。
チタンだけで出来たいわゆる「チタン系」のインプラントはおそらく現在、もっともシェアが大きいのではないかと思われますが、昨今HAコーティングがなされた「HA系」のインプラントが大きく躍進してきています。
一般的に、「正統派」と見なされているチタン系のインプラントは長年にわたり非常に良好な成績を残し、「オステオインテグレーション」と呼ばれるインプラント体と顎の骨との「完全な結合」が得られる素材として世界中の歯科医に支持されています。
一方HA系のインプラントは、表面にコーティングされたハイドロキシアパタイトに「骨を作り出す」、正確には骨伝導能力が備わっている・・というコトが大きな特徴です。
これは、インプラント手術を行った時に顎の骨の状態が悪くて、インプラント自体をキッチリと固定出来ないような悪条件の時にも、埋め込まれたインプラント体自らがその周囲に「骨を作り出す」チカラを持っている・・と言う事で、チタン系のインプラントには無い大きな特徴です。
もちろん最適な条件で手術が終わった時にも、例えばチタン系のインプラントが半年近く待たないと「歯を入れる」事が出来ないのに対して、HA系では最短、1ヶ月、長くても3ヶ月待てば歯が入る・・という利便性を持っています。
ただ慎重な歯科医の中には、骨と強く結合してる表面の「コーティング層」が長い年月の間に、インプラント表面から剥離してしまうのではないか・・、そして、その事でインプラント治療が失敗してしまうのではないかと心配をしている人たちもいます。 事実、少し以前に設計されたHAインプラントにはそのような製品もあり、信頼性を損ねてしまったことがあったのも事実です。 が、現在市場に出ているものは、当時とは異なった非常に優れた加工がされていますのでご心配には及びません。
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