歯の神経の治療
これはもう、「神経を抜かないといけませんねぇ」・・・。。
歯の痛みに耐えかねて、思い切って駆け込んだ歯医者からこんなふうに言われた経験のある方も多いのではないですか??
虫歯の進行に気が付かず、つい、放置してしまった結果このような「抜髄」処置を受けなくてはならないことがあります。
抜髄(ばつずい)・・というのは歯の内部にある「歯髄組織」を取り除いてしまう処置のコトですが、神経だけではなく毛細血管もリンパ管も細胞もすべてを含みます。 まぁ、分かりやすいように「神経」と言っているだけで・・。
で、この神経も「エビの背ワタ」のように、引っ張って「抜ける」と言うものではありません(笑)。 ほとんどの場合は治療器具を使って「挫滅」させるようなカタチで取り除きます。 これは日本中の歯科医院でごく「平凡」に毎日のように行われている治療でありますが、実はものすごく「難しい」治療の一つでもあります。
歯の神経を抜いた後、治療の最終的な段階までにいろいろなステップがあるのですが、その部分も含めて全てが難しいです。
では、それほど「難しい」治療がどうして日常的な流れの中で、頻繁に行われているかと言うと「難しい事を考えずに」やっているからです。・・・とりあえず大体の神経(歯髄)の部分を取り除けば痛みは消えます。
そして、とりあえず治療を進めていけば何回か後には「歯型」を取って新しい歯を入れる事も出来るようになります。 そして、とりあえず歯医者通いも終わります。 患者さんにとってその場で痛みが無くなる・・ということはうれしい事で、その時には5年先、10年先などのコトは余り考えないものです。
今の日本の「この治療」はこのような事情の上に成り立っています。・・・後のコトはまぁ、その時に考えよう、と。 さらに、どうも見ていると日本の歯医者さんは、あまりこの治療が好きでは無いらしいのです。
というわけで、本来とっても難しくタイヘンな治療はあまり難しく「考えない」コトにして、毎日行われているようです。 もっとも、そうでも考えないとそうそう毎日、毎日続けてやっていけるものでも無いのかもしれません。
だ・け・ど・・・
この治療は「ちゃんと・しっかり」やっておかないと後々とんでもない事になります。 本来、歯を抜かずに長持ちをさせるための治療であるのに、この治療を受けたおかげで逆に歯を抜かなければならなくなる・・ということも珍しくはありません。 ただ、その「時期」が治療後かなりの年月を経てから・・という事情があるので患者さんの側では「ものごとの因果関係」がまったく分からないのですね。
残念なコトに、歯科医院に行ってそこのセンセイに、「神経の治療」はちゃんとしっかりやってくれよ!・・と言ったところであまり効果は無いでしょう。 何故ならほとんど大多数のセンセイは・・・(いや、怒られるの嫌だから)・・大多数じゃなく、半分くらいのセンセイ方はもともとこの治療、好きじゃないし、何より普段からあまり難しく考えないでやっておりますので、急に「難しく」考えるコトも出来ません。
わたしは思うのですが、日本の「厚生労働省」も歯医者の看板に書く「科目」の中にどうして、「歯の神経の治療専門(歯内療法専門医)」・・とか、「入れ歯専門」とかを認めてくれないのか少し不思議です。
お医者さんの方はあんなに覚え切れないくらいに細分化されているのに歯科の方では「歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「歯科・口腔外科」・・の4つしか認められていないのですよ。
・・・だけど、コレは実は「お上」の非常に優しいご配慮?? なのかもしれないと思ったりするのはわたしの考え過ぎ、なのかなぁ。。 どうなんやろ・・?
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